「お前、何年この会社にいるつもり?」私が新卒で入った会社の入社式で、初めて会った同期にされた質問がこれだった。なんとなく「ずっといるつもりだよ」とは言いづらかった。それは何か格好悪いことのように思えたから。その質問は別の同期からも聞かれた。転職してキャリアを積んでいくことが当たり前のような空気があった。入社した会社は外資系コンサルティング会社。そのあと私は二七歳で独立。人材育成や採用支援の仕事をする中で、企業の人事担当者から、「若手がすぐに会社を辞める」「三年で三割以上の大卒者が離職する」という相談を受ける。
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若手の早期離職は、企業にとっては大きな課題なのだ。一方、就職活動をしている学生からも、「最初に入る会社って、やっぱり大手がいいんですか?」というような声が普通に聞かれるようになった。最初に入ることが意識されていて、辞めることが前提となっている。ライブドア、西武鉄道などに代表されるように、企業による買収、倒産、不祥事。それらが日常的に行われる時代になった。また、社会の変化も激しい。以前は、一つのビジネスモデルは数十年もっていた。それがITの普及、グローバル化の波等により、確実にそのサイクルは短くなっている。